元町の歴史を紡ぐ
特集「珈琲館 たちばな」
珈琲館 たちばな は、元町三丁目 山側の東側から3番目にあります。
「珈琲の名門」という言葉の入った重厚感がある立派な看板が目を引きます。
オープンは、昭和40年。お店は1階席の他に、2階席もあります。
右側にもドアがあるのは、以前、直接 2階へ上がれるようになっていた名残なのだそう。
重厚な木造りのドアを開けると、左手にあるカウンターを抜けると、
奥に落ち着いた雰囲気の空間が用意されています。
珈琲についてのこだわりをおうかがいしました。
「気持ちは、外の看板に書いてあるんですよ」との事。
改めて見直してみると、
「サイフォンによる手造りコーヒーの味をおたのしみ下さい」という言葉がプレートになっています。
サイフォンを扱う姿からも、気持ちが感じられます。
サイフォンを使って、丁寧に淹れる珈琲。
美味しい珈琲を淹れるために、様々な工夫もされたりしているそうですが、
「一番意識しているのは、真心を込める事」と話されていました。
軽食メニューも有り、夏は、冷たい飲み物や、珈琲ゼリーも人気です。
珈琲ゼリーは、ゼリー用に淹れた珈琲で作るので美味しいと評判なのだとか。
珈琲に、ちょっとしたお菓子が付いてくるのも嬉しいサービスです。
お店の内装は、古き良き時代を想わせる雰囲気なのに、明るさも感じられます。
見回すと、細部まで手がこんだ造りになっているのに気付きました。
桜などの堅い木材で作られているそうなので、長く使われた物でも、傷が少なく美しい状態です。
塗りも、専門の方が丁寧に仕上げたマホガニー色に統一されています。
入口の脇にある席で使われているシャンデリアは、イタリア製なのだそうです。
「長く使っている間に部品が無くなると、取り寄せ等で大変だった」というお話ですが、
お手入れやクリーニングが行き届いているおかげでしょうか、
とても綺麗に保たれていて、光に照れされてキラキラと輝いていました。
1階から2階へ上がる階段も、カラーや細工に統一感があります。
2階は、窓側の明るいコーナーと、
奥まった落ち着きのあるコーナーとが用意されていました。
どちらも広々として気持ちがよい空間です。
椅子などの調度品も上品な造りです。
奥の空調カバーも無機質な物ではなく、内装と同様のカラーで目隠しされているなど、
お店の雰囲気を壊さないよう、細かな心づかいがされています。
内装はご紹介しきれないくらい素敵なポイントがあるのですが、
やはり社長をはじめとする、スタッフの皆さんのスマートさが印象に残ります。
スタッフさんたちがキビキビと働く姿は見ているだけでも気持ちがよく、
たくさんのお客様が来られるのも、納得のお店でした。
ゆっくりとサイフォン珈琲を楽しみたいお店です。
SHOP DATA
珈琲館 たちばな
住所:神戸市中央区元町通3-9-4
電話番号:078-392-0860
FAX:078-392-8058
営業時間:11:00~19:00(定休日:月・水曜日)
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